♯3

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すると突然 「きゃあ!!」 翼は悲鳴のする方へと向かう。 するとそこには何故か、泥を被ったように汚れた死人の男女がいた。 「おい!どうした?何があった?」 「そ、それが…」 死人の男性が空を指す。 「そ、空から泥が降ってきて…」 「空から泥が?」 翼は空を見上げるが、それといったものは何もない。 すると死人の女性が泣き出し 「私…このまま…『天国』に行けないの…?」 すると翼は 「あんた達、落ち着け!オレの部屋を貸してやる。今日はそこで寝泊まりすれば良い。ついでに汚れた服も洗ってやるから。」 「で、でもバスが…」 男性も少々慌てているようだ。 「安心しな。バスは今日だけじゃない。毎日ちゃんと来る。そんなに急がなくても大丈夫だ。」 翼の言葉に男女は安心したのだろう。 翼は自身の部屋へと案内し、死人達を招き入れた。 「風呂は最初はあんたから。タオルはここに置いておくからな。汚れた衣服はその籠の中に入れてくれ。衣服はオレが洗っておく。今日の昼間には乾くだろう。」 「ありがとうございます。」 女性はお先にというと風呂場へと向かった。 翼は籠の中を確認すると衣服を取り出す。女性の衣服に付いた泥を落とす為、外にある洗濯機へと向かう。
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