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筆者の両親が亡くなったのは、大学に入ってすぐのことだった。兄弟姉妹はおらず、親戚づきあいもなかった為、手元には多額の保険金が残ることとなった。当初は大学を卒業したら就職を考えていたが、その保険金で大学院に進むことを決めた。院ではゲノム編集の技術・知識を学び、特に受精卵について研究を行なった。ゲノム編集は今でいうゲノム製作の前々段階の技術にあたる。
院で研究を進めていくものの、教授との折り合いが悪く博士課程には進まず修士課程修了時点で大学を離れることにした。今思えば、教授との折り合いが悪かったのではなく、単に筆者が子どもであったのだと思う。
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