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『幸せにできなくてごめん
でも、
今の君の彼なら、君を絶対幸せにしてくれる』
「…もしかして…」
その後、言葉を失った彼女。
彼女の髪が風になびいて揺れる風景が、ひどく懐かしい。
自分の最期を知っていれば…。もっと彼女を大切にしたかった…。
できればこの手で、君を一生笑顔にしたかった…。
彼女の瞳から、またぽろぽろと涙が溢れ落ちた。
できることなら、今すぐ君を抱きしめて、その涙を拭いたい。
それで、正面の真っ青な海に飛び出して、子供らしく一緒に笑いあいたい。
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