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でも、…。
「まさか、ね…」
そう呟いた彼女は、頬を伝う涙を自らで拭った。
その時、砂浜のすぐ近くの道路に、車が止まった気配がした。
振り向くと、そこには、海の色のように澄んだ青色をした車。
その車から、ひとりの男が降りてくる。
「どうした。海を見て、たそがれて…」
彼女が、振り向いた。
今僕は、彼と彼女の距離の真ん中にいる。
彼女は少し下を向いたが、すぐに顔をあげた。
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