水仙の花

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「絶対的な自分なんてものはあらへんよ。いろんな人やものから選びとった一つ一つが琴里ちゃんやと思うよ。それを好きと言ってくれる人がいるなら、向きあうぐらいはしてもええんとちゃうかな」 私はしばらくあかりちゃんの腕の中で泣いた。 「髪、このほうがかわいいわ」 まっすぐにおろした私の髪を撫でながら、あかりちゃんは言った。
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