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「まったく‥‥可愛い寝顔してやがる。歳の割には幼い子供のようだ。きっと、昨夜から大騒ぎしてたから疲れたんだろ。」
「ついさっきまで、父親とケイタイで会話してたのよ。」
「こいつ、ホントは一体何者なんだ?」
「二十歳の大学生にしては、あの解析能力、普通じゃないわね。相当、知能が高そうよ。あんた、彼の事、ガキなんて呼べる立場じゃないんじゃないの?オツムの中は、比べようが無いしね。」
「お前なぁ‥‥。」
やっと進み始めた前の車を追うように、祥己はアクセルを踏み込んだ。
国際テロリスト達の謎は、益々もって深まってゆく。
否が上にも、考彦達を乗せた車のスピードは一気に勢いを増していった。
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