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「起きろ! 起きんかいどアホ! ぬりかべ的なのに食われるで!」
突然睡魔に襲われた吉宗は幼児のようにすやすやと寝てしまいました。
「なんや? 後ろから誰か来る? ごっついスピードや。また妖怪か?」
風のように現れた侍はふわふわ飛んだままのハムに光る歯を見せました。
「俺の名は栗原権兵衛大三郎助清田村麻呂綱吉という。綱吉でいい」
「名前長いっつうねん。まあええ。ホンマもんのイケメンやないの」
綱吉は自己紹介を終えると乱れた髪をさっさと整えハムにウインクした。
「うわあ。イケメンやけど意識高い系っぽいなあ。まあええ助けてくれ」
綱吉は再び光る歯を見せ、抜刀してぬりかべ的妖怪に剣先を向けました。
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