冒険って感じですかそうですか

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いわゆる入場口で待っていたのは老婆でした。 「あ、あれは妖怪犬かけババアや。ウチ聞いたことあんねん」 再び宙に舞ったハムは訳知り顔でつぶやきました。 「あの犬笛見てみい。あれで恐ろしい犬を呼び集めるんや。強敵やで」 「お前はけっこう事情通だな。そういうことをどこで知ったんだ?」 吉宗は素朴な疑問をハムにぶつけました。 「ウチの故郷デゼニワールドや。そんなんええからあいつをやっつけな」 そうしている間にババアは犬笛を高らかに吹きました。 「アカン! 恐ろしい犬がぎょうさん集まるわ。なんとかせい吉宗!」 ハムの言うとおりどこからともなく犬の群れが集まりました。 「いかん! これではゴンちゃんが死んでしまう! 大ピンチだ!」 集まってきたのは柴犬の群れでした。全てモフモフの子犬です。 「……天国だ。こんなところに天国があったとは重畳だ。死んでもいい」 つぶやいた綱吉は子犬に舐められて気絶寸前です。大ピンチ? 「なんや? このアホ犬が苦手なんか? どういうこっちゃねん」
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