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一行がさらに階段を登るとそこは大きな台所でした。
「うむ。ちょうどいい。俺を助けるため胃を空にした親友に飯を作ろう」
綱吉に背負われた吉宗は空腹で骨と皮のようにやせこけています。
「ほう? お前料理作れるんか。アホやけど見直したで」
「まあ任せろ。こういうときこそ包丁菊正宗の出番だ」
「はあ? それって日本刀やのうて包丁やったんか? まあええわ」
「待て! そうはさせん! その前に我輩メカ冷蔵庫と勝負だ!」
ハムの前に巨大な冷蔵庫が近づいてきました。ちょっとピンチです。
「食らえ! ツンドラ寒風フリーズ永久凍土猛吹雪!」
吉宗と綱吉はあっさり凍りつきました。寒そうです。
「よ、よくもお兄ちゃんをやったな! 柴犬リバース!」
怒りで真っ赤になったミケが柴犬の姿に戻って猛然と吠えました。
「お兄ちゃんの前で恥ずかしくて口から火を吹いちゃうアターック!」
なんということでしょう。メカ冷蔵庫は紅蓮の炎の直撃で爆発しました。
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