導かれし者たち?

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導かれし者たち?

広めの踊り場で一行が休憩していると、風を切り裂くような音がしました。 「お兄ちゃん! なんか飛んで来る! ミケ怖い!」 ミケの野生の勘を信じた一行は身構えました。 「吉宗君が心配で飛んで来ちゃったよハローエブリバディ!」 颯爽と現れたのは眼鏡をかけた学者風の少年でした。 「おお! 従兄のみっちゃんだ! 相変わらず勉強ができそうだな」 吉宗は満面の笑みで少年とがっちり握手しました。 「いかにも。勉強に飽きたので僕もちょっと冒険することにしたよ」 眼鏡がきらっと光り、少年は感慨深げに何度も頷きました。 「僕は本多巧守鎖五錠助太郎左衛門道真。みっちゃんではなく道真だ」 「ホンマにお前ら名前が長いねん。もう忘れたわ」 ハムがやれやれといった感じで飛び回ると道真の眼鏡がまた光りました。 「おお! 君が噂の妖精だね、流行の漫画で読んでよく知っているよ」 そんなわけで一行に仲間が増えました。彼は今のところ頭が良さそうです。
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