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「なんと面妖な。この羽虫はいったい何じゃろう?」
空腹のあまり家の中をうろついていた吉宗は妖精を見て仰天しました。
「羽虫? なめんなウチはハムちゃんや! お前が聖戦士か?」
至極残念といった表情で妖精ハムは酔ったまま吉宗の頭をはたきました。
「もっとよく見せてくれ。ほうほうこれは。女体でござるな?」
ハムの肢体を丹念に眺めた吉宗は空腹も忘れて興奮いたしました。
「これが若いホストか? ただのエロガキやんか! チェンジや!」
ハムはとりあえず吉宗の鼻っ面にパンチしました。
「女体はええのう。俺も大人になったら女体を堪能するんじゃ」
吉宗の手にがっちり捕まえられたハムは暴れながらわめきました。
「こういうガキが現代に転生したらフィギュアオタクになるんや!」
「あ~キモイキモイ! 放せ! 死ね! ザルキ! パルス!」
妙な呪文もまったく通じず、吉宗はハムを食べてしまいました。
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