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まるで現代のサンシャインなんとかのようにそびえ立つ六十塔。
門前に立った吉宗がぼんやりと見上げているとハムが騒ぎました。
「キャア! 嫌や! なんか来るわ! 戦え吉宗! 戦うんや!」
戦いが苦手な吉宗はのろのろと逃げ出しました。
「アカン! ゾンビやこいつら! もう終わりや……」
もたもたしている吉宗の尻にゾンビが噛み付きました。
「ひゃあ! 吉宗がゾンビになってまう! ええけどウチ噛まんといて」
あっという間にゾンビ化した吉宗はなにやらうめき始めました。
「おお~う~はら……へったウリィぐおおムフ~めしくわせえええ!」
なんということでしょう。吉宗は周りのゾンビを残さず食べました。
すると吉宗は元の姿に戻りました。というか前より凛々しくなりました。
「なんや? ちょっとキモイけどイケメンだからまあええわ」
ハムはイケメン少年吉宗の周りをくるくる飛び回って祝福しました。
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