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「こちらですね!10個ありました。1個500円(税抜き)ですので、合計5400円(税込み)になります!」 「へ?……1個、500円(税抜き)!?」 猫の手に見えなくもない形をしたクリームパン。 これが500円(税抜き)とはボッタクリじゃなかろうかと蒼馬は開いた口がふさがらなかった。 しかし今さら要らないとも言えず、5400円きっちりと現金で支払ってパンを受け取ったのだった。 その後10軒ほどコンビニを巡り、なんとか猫の爪パンを100個買い集めた蒼馬。 これでなんとか100ポイント貯めることができた。 夜中にあちこちうろついていたせいで、気が付けば夜が明けていた。 辺りはまだ暗いが、家に帰って寝ている時間は無さそうだったためそのまま学校に直行。 少しだけ仮眠を取ろうとしたけどテンションがなかなか下がらずに寝付けず、可笑しなテンションを保ったままその日1日を過ごした蒼馬だった。 先生たちも、蒼馬のクラスの生徒たちも、突然の差し入れに戸惑いを隠せなかった。 「ねえこれって、先生辞めるフラグ?」 「今までお世話になりました、的な?」 「だって職員室でも配ってたらしいし……」
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