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「何か罰ゲームを決めないか。」
そう言い出したのはペルメだった。ペルメはゲーム好きで、しかも毎回何かと罰ゲームを設けたがるやつだった。その方が刺激的で盛り上がるらしい。
キャペルは正直あまりペルメのこういった性格が好きではなかった。無駄なリスクだと思っていた。
しかもペルメのその性格は時として危なっかしく、キャペルはよくその衝動を抑えていた。
「罰ゲームか。僕はいいが、キャペルはどうする。」
そう言ったのはスリージーだった。スリージーはこの三人の言わばまとめ役で、何か計画を立てるときは基本的に彼が二人の意見の間に入った。
自分が中心となってまとめ進めていくというよりかは、どちらかというと二人の意見を聞きながら円滑に結論へと促すタイプだった。
「いいよ。でも、あまり過激なのはなしだよ。」
「よしきた。じゃあ、どうしようか―。そうだ、ちょうどお酒が切れそうだったんだ。だからこうしよう、負けたやつがお酒を買ってくるというのはどうだ。」
その提案に対して、それ以上過激な罰を設定しないようにするために、キャペルは直ぐに「そうしよう。じゃあ、はじめようか」と言葉を発した。
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