第一話、僕はお父さんの操り人形。

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チョロ松side 僕はチョロ松。 現在、コンビニで立ち読み中。 よし、読み終わった。 帰ろう。 そう思った時、外が騒がしいのに気づいた。 あれ?店員さんと客?が揉めている。 あの子、万引きでもしたのかな。 でも、若い子が逮捕されるのは可哀想だ。 「待ってください。その商品のお金は僕が払うので、その子を見逃してあげてください。」 気づくと僕は彼の盗った物のお金を払っていた。 彼が驚いたように此方を見ている。 赤と茶色、2つの瞳が僕を見ている。 「ありがとう。買ってくれて。お礼、しないと。」 俯きながら彼が言った。 「お礼?じゃあ、僕と少し話さない?君とお話したいんだよね。」 何の話をしようか。それは決まってる。 あとは彼が何て言うかだ。 「……………はい…」 小さい声で彼の返事が聞こえた。 僕はこじんまりした喫茶店で彼と話す事にした。 「さ、入って。」 扉を開けてやり、彼を奥の席に座らせた。
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