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チョロ松side
僕はチョロ松。
現在、コンビニで立ち読み中。
よし、読み終わった。
帰ろう。
そう思った時、外が騒がしいのに気づいた。
あれ?店員さんと客?が揉めている。
あの子、万引きでもしたのかな。
でも、若い子が逮捕されるのは可哀想だ。
「待ってください。その商品のお金は僕が払うので、その子を見逃してあげてください。」
気づくと僕は彼の盗った物のお金を払っていた。
彼が驚いたように此方を見ている。
赤と茶色、2つの瞳が僕を見ている。
「ありがとう。買ってくれて。お礼、しないと。」
俯きながら彼が言った。
「お礼?じゃあ、僕と少し話さない?君とお話したいんだよね。」
何の話をしようか。それは決まってる。
あとは彼が何て言うかだ。
「……………はい…」
小さい声で彼の返事が聞こえた。
僕はこじんまりした喫茶店で彼と話す事にした。
「さ、入って。」
扉を開けてやり、彼を奥の席に座らせた。
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