王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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まぁ、そんなネジが何本か吹っ飛んだ人だったからか、こんな平凡を次の委員長に指名して、自分はさっさと退きやがった。 いきなり指名された俺は、当然スルー。 え、だって俺だよ? 生徒会と同等の立場と権力を持つ風紀のトップが、俺? 人気者にしかなれない役職に、平凡な俺? いや、ないないないない。 が、指名された事は拒否が出来ず、俺はしぶしぶ形だけ風紀委員長となった。 (因みに、生徒会は人気ランキングにより選ばれ。風紀委員は委員長による指名制) 委員長になっても、姿は現さず、副委員長である蓮を介して指示をだしたり。 あ、因みに蓮とは同級生で中学からの友人だったり。 え、さっきの容赦ない行動とか、今も突き刺さる殺意に近い視線とか、友人に対するものじゃないって? そりゃぁ………まぁ。行事事とか、親衛隊とか制裁とか、書類処理とか、今回の転入生や生徒会の起こした破損や騒ぎの処理とか…………まぁ、諸々実際に表に立って動いてくれていたのは蓮と風紀委員達であって。 俺はそのあいだ、偶に指示とか俺にしか処理できない書類を片付けるだけで、あとは目立ちたくないから風紀とは接触せずにフラフラしていたって事で…… あれ? これって俺が全面的に悪くね? 蓮や風紀の皆に恨まれてんじゃね? 土下座すべき?? ダラダラと流れてくる汗が止まらない。 「チッ」 ビクッ!! 盛大な舌打ちに、思わずビクついたじゃないか!! チラッと蓮を見ると眉間にシワを寄せてた。 が、先ほどまでの威圧感は薄れてる。 「テメェーがそんな奴だってのは承知で今までやってきたんだ…… 今更キレた所で意味ねぇーってのはわかってんが。 このクソ忙しい時にヘラヘラ現れたら、イラつくに決まってんだろがこのボケ」 蓮に、近くにあった紙を丸められて、パシンっと顔面に投げつけられました。 さーせん。
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