王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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「ちょっ!!愛染先輩ーやーめーてーー!!!哀ちゃんいじめないでーーー!!!!」 円が緩い喋りながらも、慌てて近くにあるファイルを青髪の顔面めがけて投げた。 こいつ愛染って言うのか…… というか、円よ。 ファイルが、俺にもめがけて飛んできてますよ。 「チッ」 愛染は舌打ちしながらファイルをなぎ払い、その一瞬出来た隙に、俺はグイッと襟首を後ろに引かれ愛染から放された。 「ぐぇっ」 変な声が出たのは仕方ない。絞まったんだよ、首が!!! 怨めしげに後ろを見れば、案の定心底あきれた様子の蓮が居た。 「お前……何やってんだよ」 「俺こそ知りたいわ」 つか、襟放せや。 猫を持つみたいに襟首を持たれているから、喉が絞まってる。 じっと見てると、掴んでいた襟を放してくれた。 ふぅ。やっと息が吸え…「哀ちゃぁぁん大丈夫!?大丈夫ーー??!!」 第2破がきました。 円に正面から抱きつかれ、首をギュウギュウ絞められてます。 今首を絞めるのが流行なのか? 俺には酸素を吸わせるのは勿体無いって? あれ、色んな意味で涙が出てきたぞ?
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