王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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そんな俺にはお構いなしな円は、頭に頬を擦り付けながら嘆く。 「早く止められなくてごめんね~。本当、愛染先輩はバカ力で乱暴者で、風紀委員じゃなければとっくに停学食らってるほどの問題児なんだから~近づいちゃだめだよぉ!!」 「寧ろお前が近づくな。離れろ。俺に酸素を寄越せ………!!」 「わぁぁごめんねぇ~!!!」 俺がそう言えば円は慌てて離れ、ようやく思い切り深呼吸ができた。 ぷはぁ。 酸素うまい。 この俺達の様子に、先程まで騒いでいた3人は目を見開き固まっていた。 「岸沼と副委員長が庇った…?!」 最初に言葉を発したのは黒髪眼鏡君で、唖然としてこちらを見ていた。 え、円と蓮って庇ってくれたの? ただ俺の首絞めただけだけど? 次に口を開いたのは茶髪君。 「………え。なんすか、もしかしてアレ…あの人が………?」 言い直しても聞こえてるぞ。 アレとか言うな。 そして、最後。 「ありえねー」 グッと目を鋭くし、俺を睨む青髪不良。 俺はあんたの色々がありえねーよ、愛染さん。 そして、唖然としていた3人は俺を指差した。 「「「委員長???」」」 なにやら、円と蓮の俺に対しての対応を見て、俺を委員長と見たらしい。
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