王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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俺のありがたいお言葉(ノンブレス)が効いたのか、眼鏡君と茶髪君がおずおずと頭をさげてきた。 「申し訳ありませんでした!!」 「生意気言ってすいませんでした!!!!!!」 「うん。謝って済むなら警察はいらねーわな!」 はっはっはっ! と、軽やかに笑ってやる。あ、Sじゃないよ俺。 次いでガンッ!!!!と机が蹴り上げられた。 誰って、青髪の不良が。 「やっとツラを拝めると思ったら、こんなんが委員長だと? …俺に、こんなひ弱な奴の下につけってぇのか!!??」 ビリビリと殺気を飛ばす愛染に、その場の空気も緊張した。 なんだそれ。 「え、じゃあ辞めたら?」 あー、疲れた。 どっこいしょっと、再びソファーに腰を降ろす。 んで、立ったままの愛染を見上げる。 なんか、すっごい眉間にシワよってますよ? 「辞めたきゃぁ辞めたらいいんですよ。寧ろ、風紀に入ってなければ素行の悪さで停学になってしまうであろう、貴方は困るかもしれませんが」 俺は困らないし。 あっさりそう言いはなってやると、バシッと後頭部に衝撃。 「テメェは人畜無害みてぇなツラしといて、本当にめんどくせぇ奴だな。これ以上場を荒らして、厄介事を増やすんじゃねーよ」 何故か蓮に説教されました。
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