王道学園と、平凡と見せかけた非凡

21/360
前へ
/373ページ
次へ
バッシバシと、後頭部をひっぱたかれながら。 ちょ、叩きすぎじゃね? グワングワンするんだけど。 「愛染さんも、諦めてください。コイツがマジで委員長なんで…。文句あるなら、変態前委員長に言ってくださいよ」 指名したのはアイツなんで……と、蓮は嫌そうな顔をした。 そう言われた愛染は、髪をガリガリとかきむしり、納得したのか諦めたのかいきなり脱力した。 「…………あ゙ー、アイツの愉快犯はここにも出てんのか。ぜってぇこの人選はアイツのお遊びだなー…。チッ、俺も巻き込みやがってアイツは高みの見物か?!」 マジ殴る。と言って、愛染は此方にガバリと頭を下げてきた。 え、御乱心ですか。 「あー…こんな弱っちぃ野郎の部下になんぞ付く気はなかったんだが、お前も皆川の被害者なんだよな。悪かったな。」 え、謝って相手を油断させてからの、攻撃ですか? 先ほどとは打って変わっての愛染の態度に、俺内心戸惑ってます。 てか、なんか同情じみた視線向けられてんだけど……… 「お前も皆川の玩具か…」って、可哀想な奴を見る目で見られてるんですけど…? うん。なんかもういいや。疲れました。
/373ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4658人が本棚に入れています
本棚に追加