王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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【5話】 さて、なんとか落ち着いたな。 んで、改めて自己紹介。 「い、1年幹部の柊 大輝(ヒイラギタイキ)です!宜しくお願いします!!!」 茶髪君、もとい柊。 運動神経が良さそうな、元気ハツラツ少年。 なんか柴犬みたい。 まだ幼い顔つきで、前髪を上げてそこをピンで留めている。 俺より身長が低い。 重要なので二度言います、俺より身長が低い!! 興奮してんのか、ほんのり頬を赤くしながら俺をキラッキラした目で見ている。純粋ビームですか! うわ眩しっ…!!!! 若干目を覆いながら、次に柊の隣に座る黒髪君を見る。 「先ほどは失礼しました。2年幹部、睦月 彼方(ムツキカナタ)です。」 黒髪眼鏡君、もとい睦月はニコリと笑んだ。。 サラサラと流れる黒髪で、涼しげな目元と縁なし眼鏡をかける、クールな印象の美人さん。 華奢な体つきだが、本人曰わく腕っ節には自信があるらしい。 てか、同い年かよ! しかも、同じクラスかよ!! それを言うと、 「今まで存在が薄くて気づきませんでした。すみません」て、微笑しながら言われました。 うん。 色々巻き込まれないように、平穏に過ごすようにしてたから、存在感薄かったのはしょうがないんだけどさ……なんか、胸が痛い。 俺、此処にいるよ!!
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