王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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【56話】 ………………………… あれ? 俺って、いつから熱血キャラになったっけ?? おっかしいなぁー………… 俺は面倒事は避けて、それを傍観タイプなんだけども。 ま、いっか← この一連の事が終われば、晴れてただの平凡に戻れるし!!! 戻れるし!! ……………戻れるよね?? 前回のやりとりを、にやにやとしながらやり終えて、本題に行こうか。 皆の心を一つに!!! 元気一杯にごり押しで行こうぜヘイヘイ!!!← さて!!っと、 ノリノリでこれからの作戦を話そうとしたら、 「あ」 なんやねん。 蓮に出鼻を挫かれました。 本当なんやねん。 「そういえば、なんでお前ここに居るんだ?」 「は?」 なにそれ? え、何?俺ここに居ちゃいけないの? え、帰れって? なんでやねん!! どないやねん!!! なんでやねーーん!!! (笑) なんか突っ込みが楽しくなって一人で騒いでいると、他の連中も「そういえば…」となってきた。 小首を傾げながら、カナたんが代表で聞いてきた。 「貴方確か、退学処分になってませんでした?」 うん、だよね← そうだよね← 俺、退学処分ってなってたよね! あっはっはっはっはっ 馬鹿野郎(真顔) 俺に不可能なんて無いんだー……… ごめんなさい、調子ぶっこきました。 シラケた視線に囲まれて、さすがの俺もキュッと真顔になる← そう、確かに俺は「退学処分 」になった。 直接言われたわけじゃ無いから、実感無いけど。 そんな俺がなんで学園に入れたかって? 一応、門の所では学生証の提示。 風紀委員室などの特殊な所に行くには、それまた特別な証明が必要。 それらをかいくぐり、どうやってセキュリティを突破してきたかって? 俺の学生証は、「退学処分」って訳で破棄されていた。 そうなると当然、使えない。 答えは簡単!! 「哀奈にかかれば、こんなもんさ☆」 グッと親指を立てて、ついでにウィンクもしてやる。
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