王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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は………??? って、顔を全員にされた。 え、止めて。 頭大丈夫?って、視線も止めて!! てか、「哀奈って?」って、首を傾げるひぃりん。 なんか真後ろから「は?女……?」って禍々しい気配がしてきたけども、気にしちゃいけないって俺が全力で訴えてきている!!! 蓮だけは哀奈を知っているので、 「あぁー……」 って、悟った顔をしていた。 少ししか会ってないのに、蓮にそんな顔をさせる哀奈……うん← よく分かっていない4人に説明しよう! 俺の双子の妹で、めっちゃ美人で。 実は蜜埜の彼女で。 蜜埜が小猿くんに突き落とされた事のリークとか、俺が立ち上がったきっかけが哀奈だとか。 (そもそも、俺が学園に送り出されたきっかけは話さない。男同士のキラキラが大好物な妹の策略でこの学園に来たとか…それは俺の名誉のためにも言っちゃいけない…!!←) んで、今回俺が怪我して哀奈さんご立腹。 小猿をぶちのめす作戦考えたけども、退学処分勝手にされたよコンチクショウ!!! これじゃあ学園入れないじゃんてやんでぃ!!! って、なったら。 あら不思議。 哀奈さん、どこからともなくぐっしゃぐしゃの黒い塊(ヅラ)と、漫画かよ?!って程の瓶底眼鏡を取り出し、俺に装着させた。 その時に、 「よ!王道主人公!!」って声掛けされたけども、スルーする← そして、パシャリと写メ。 その後にどっかに電話をかけて、1日待ちましょう。 そうするとあら不思議②。 前日に撮った、黒もじゃ瓶底眼鏡の写真が入った学生証が届きました。 しかも、学園内のどこのセキュリティも突破できるぜ!! ドヤァァ!! 『……………哀奈さん、これは?』 『ん?哀留の所の学生証、一応昨日の格好で別人として作ったのよ。 あぁ、安心して。全部のセキュリティ突破できるようにしといたから』 『………え』 『同じ趣味の人との繋がりって大事よね』 ………… あぁ哀奈さん、満面のエンジェルスマイルでいらっしゃる……(哀留菩薩顔)
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