王道学園と、平凡と見せかけた非凡

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【57話】 哀留 Side 「うぇっ、ゲホッゴホッ…………!!!」 汗が止まらない… 体が重い……… 今すぐにでも沈み込みそうな体を叱咤(シッタ)する……… そう、俺は今ー………… 走 る こ と に 疲 れ 切 っ て い た ……!!!! うえっ、運動不足に全力疾走はアカン。 一応アイツらを足止めするために、鍵をかけてきたけども…… そんなもんすぐに解除出来るし。 下手すりゃ蓮かせっちゃん辺りが、扉をぶち壊す方が早いかも知れない… ガクブル(震) 出来るだけ逃げるんだ俺!!! そして、立ち止まってはいけない!!! 何故かって?! 「え………」 「何アレ………」 「ゴミ………?」 休み時間かな?チラホラと生徒諸君が廊下に出て来ていて、俺が目撃されてるよ? 思いっきり不審者扱いでな!!!!!!!!! うん、わかる!わかるよ! モジャ毛とか瓶底眼鏡とか、君達の美的感覚が許さないんだろう?! 「マジカソレ」って感じで二度見・三度見だよね! そんなんが、廊下を全力疾走とか、ますます「ナンダソレ!!?」になるよね! だから止まれない! 止まったら最後、俺は警備員に宇宙人の如く捕まってしょっ引かれて警察に突き出される!!!!← どこか、どこか隠れる場所を俺に下さいっっ!!!!!!! その時、 ~♪♪ 俺のポケットに入れている携帯から、ダー○ベー○ーの音楽が流れてきた。 (なんてタイミング…!!) そのタイミングの良さに、俺は走りながら爆笑した。 え、誰からの着信かって? この流的にわかるでしょ? 「…ハイハーイ、今どこですか? 皆川先輩」 哀留Side end
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