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と思ったら、
「あ、あ、会いたかったぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!!!!!!」
金髪が叫びながら涙を撒き散らし、突進してきた。
ガンっ!!!!
……まぁ、普通避けるよな。
俺はとりあえずソイツの突進を避けて、中に入る。
ガンって音は、奴が勢い余って壁にぶつかった音。
頭割れてないと良いな。
しれっと思いながら、中を見渡せば……………
鬼がいた。
背が高く体つきは程よく筋肉もつき。
襟足が長い赤髪を軽く立たせて、鋭い目つきながらもワイルド系の美形と騒がれている男。
風紀副委員長・水沢 蓮(ミズサワレン)。
奴は、俺をじっと睨んでいる。
背後に鬼が見えるのは気のせいか?
うん、気のせいにしないと俺の何かがもたない気がする。
とりあえず、相手を刺激しないように。
下手に下手に。
「どうも、水沢副委員長様」
「……」
「本日は御日柄も良く」
「……」
「あぁ。俺は怪しいもんじゃなくてですねー…」
「……」
無言ですか。
何かの罰ゲームですか。
空気が重たいです。
視線で殺されそうです。
「ご機嫌が優れないのでしたら、また後日日を改めまして……」
もう耐えられん。
軽やかにフェードアウトしようとしたら、ガッシリと腕をつかまれました。
誰にって、背後に鬼を背負った水沢副委員長様にだよ。
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