皆無感覚

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前章の最後にコモンセンス(皆無感覚)を意識する事で、ネットワーク同士の衝突を防ぐ事が可能とお伝えしました。 では何故コモンセンスを意識する事で、ネットワーク同士のコンフリクト(衝突)を回避出来るのか、説明します。 ここでわかりやすい例として、「部族間で起こる戦争を回避する」を目的として、話を進めたいと思います。 部族は何でもいいので、適当に、ゴブリン一族とオーガ一族にしましょう。 設定はこうです。遥か昔、とある地方にて、西にゴブリンの里がありました、また東にはオーガの里がありました。両部族は部族の繁栄の元、大地を開拓し、領土を広げて行きました。そしてある日、両部族はこれ以上土地が開拓出来ない事を知ります。これ以上の土地を開拓した場合、相手の土地を侵略する事になります。侵略する事は当然、戦争に入る事を意味しています。 ここで、オーガの族長は皆無感覚でこの問題に対して、こう解釈しました。「ゴブリン達との戦争には勝てるかもしれない」(オーガはゴブリンより体格が良いため) 「しかし、勝てないかもしれない」(真相は誰もわからないため) 「領土を広げるべきかもしれない」(部族の繁栄のため) 「しかし、広げるべきではないかもしれない」(戦争により、部族が死ぬ可能性あるため) そしてオーガが考えた結論は以下になりました。     
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