まえがき

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我々人間は、ほんの些細な問題であれば、忘れる事も出来ます。しかし事大きい問題になる程、我々は何度も思い返し、考えてしまう。これはいった何故なのか、それは我々がその大きい問題に対して「これはとても重要な事」である。と自身に暗示をかけて、「答えに辿り着くため、考え続けなければいけない」と無意識の内に決断しているのです。そしてこの決断から先は、「問題を先延ばしにするか」、「そのうち忘れるだろう」と「安直な決断」をするか、考え続ける辛い思いをするか、などといった、どれもひどい選択を迫られる事でしょう。 「安直な決断」に任せる方が確かに楽でしょう。その場限りに至っては。しかしそれでは、問題を解決した事にもならない可能性があり、再び思い返してしまうかもしれません。そのため我々には、「問題の解決方法」が必要になります。 本書では、どのような問題に対しても有効である、「問題解決のための思考プロセス」を紹介しています。 非常に実践的で理解もそれほど難しくない内容で、どなたでも現場で活用できます。 そして本書を読む事で、決断に頼った解決方法が如何に危険な方法であり、「決断しないで考え続け、実践し続けて行く」方法が如何に有用であるかご理解頂けるかと思います。 そして地球上の生物として「知恵」と「知識」を預かった我々人類に必要なのは「決断しない勇気」 ただそれだけであると。
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