運命の出会い

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「さ、お茶でもしようか」 そう言ってくれた神様・・・いや、若宮くん。 夢のような展開に、私はホイホイ浮かれ足でついていった。 お洒落なカフェに着くと、窓際の2人席に向い合せで座った。 「いらっしゃいませ、ご注文は?」 「 cafe au lait 一つ」 は、発音!! 超かっこいい! 「爽子は?何飲む?」 さ、、爽子っ?! 今、名前で呼んだ?!恋人同士みたい!! 心臓が歓喜の渦で泣き喚いた。 「あ、いや、あの、わた、私は、こ・・・これッ!」 やっと思いでメニューを指さした。 「これでいいの?じゃぁ、soy latte を」 「はい、かしこまりました」と店員さん。 店員さんまでも、若宮くんの魅力でハート目になっていた。 私は今から若宮くんとお茶をするんだ・・・! 心臓が口から飛び出そう!!! 若宮くんは太陽の光のせいで、薄い茶色の髪がさらに煌めいていた。 真っ直ぐに私を見つめる瞳も、吸い込まれそうな茶色だ。 うっとりと見つめていたら、若宮くんが私の名前を呼んだ。 「爽子」 「わはははは!!」 やばい!テンパって笑っちゃった・・・・! 「・・・爽子」 「はいっ!!」 あ、ちゃんと返事できた! 「爽子はさぁ、俺と付き合いたいの?」 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・へ?
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