運命の出会い

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どしぇー! 直球玉投げてきたぁ~!! 「も、もちのロンでございまする!!」 そう言うと、若宮くんはほんわりと笑った。 その天使の笑顔に溶けてしまいそう・・・ メロメロとはこの事だわ。 体中の力が抜ける。 若宮くんは笑顔を崩さないで、私との距離を詰めた。 「ね、爽子は俺の事知っても、付き合いたいって言える?」 ・・・・え? なに?どういうこと・・・? 若宮くんは一瞬ため息をつくと、カバンから何かを取り出した。 スっと置かれたのはノートくらいの大きさの物。 表紙に2019年と書いてある。 「これ・・・もしかしてカレンダーですか?」 「ご名答。カレンダー。日めくりカレンダーだよ」 「何でしょう・・・私にですか?」 「爽子に。俺のカレンダー。略すと俺ンダー」 「・・・・俺ンダー・・・?」 「そう」 な なんだ? なんだ? 雲行きが怪しくなってきたぞ いや、まさか。 だって若宮くんは王子様・・・神様・・・・ しかし頭のどこかで 『所により雨か雷が鳴るでしょう』 という速報が流れていた。
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