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恐ろしい事実が発覚。
なんと私は――スカートとパンツを履いていなかったのである!
コートの下、私はなんと下半身丸出しでここまで歩いてきたし電車に乗っていたのだ。私は完全に固まって硬直した。さすがに出掛けるときに履いていかなかったはずがない。脱ぎ捨ててしまったとしたらそれは間違いなく――帰る間際に飲み屋のトイレで用を足した時しかあり得ない!
――ちょっとまて私、なんでその時パンツだけじゃなくてスカートまで脱いだ!?しかもここまできてやっと気がつくってそれどういうこと――っ!?
まずい。酔っぱらっていたなんて言い訳は通用しない。幸い私の下半身はコートの裾で隠れてはいるものの、よくよく見れば明らかに足の出ている範囲がおかしい。というか、電車でも大股開きで座っていたら完全に中身が見えていてもおかしくない。――人のことどうこうどころではなかった。これは完全に公然猥褻で訴えられてもおかしくないレベルではないか!
私は真っ青になりながら――しかし今更飲み屋にスカートとパンツを取りに行くわけにもいかず。そのまま、徒歩十分の我が家まで歩いて帰りましたとな。――よりにもよって強い風で、そりゃあもうコートが捲れないように死ぬ気で押さえていないといけなかったわけだけども。
まあ結論から言って、捕まらずには済みました、という。交番の前を通る時どれだけ冷や汗を掻く羽目になったことか!
というわけで、みんなもお酒の飲み過ぎには気を付けるように。特にその辺の新入社員の男子達!若いから大丈夫、だなんて言ってやりすぎて人生を棒に振ったら泣くに泣けないことになるのだからな。
――ん?私?
大丈夫、あれからさすがに私も学んだ。泥酔するほど飲むような馬鹿な真似はもうしないとも。
ちゃんとサワーはジョッキ五杯しか飲んでないから、全く問題はないぞ!
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