とける

脱落者は誰だ！？

　1ー1　5点
　2ー2　5点
　3ー3　0点
　4ー4　10点
　5ー5　15点
　6ー6　25点

　未だ得点のない小幡は焦っていた。
　サイコロを振った。2、6。
　腹が痛くなってきた。
　秒針は容赦なく回り続ける。
「塩」
　杉谷1、5。
「鉱石」
　亘理5、2。
「キャラメル」
　小幡1、4。
「んーと、んーと、あー、チーズ」
　杉谷6、1。
「バター」
　亘理2、4。
「あー、うーん、うー、クソッ！飴」
　小幡2、2。
「やっとかぁ」
　小幡が5点獲得！
　杉谷4、5。
「んーとねー、んーとねー、あー、洗剤！」
　あぶねー！あと5秒で死ぬところだった。
　亘理6、3。
「薬」
　小幡4、5。
「えーと、えーと！問題」
「あー、言おうと思ったのに」
　杉谷が悔しがる。
　杉谷2、5。
「あー、あー、出てこない、うー、がぁっ！」
《タイムオーバー》
　天井がスライドして電動式の銃が現れた。パンッ！銃声が響き、杉谷の眉間に穴が穿たれた。
「ウワァッ！」
　亘理は叫んだ。
「杉谷！もっ、もうやめてくれぇ！」
　小幡がオロオロ狼狽している。
　亘理は杉谷を揺さぶったが既に絶命していた。