暗号の謎

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暗号の謎

 杉谷を殺したこともあり少しだけ謎が解けた。犯人は男だ。  幻影館の真の主は金子だったのだ。  金子は人を殺すと知能が冴えるという特殊能力があった。  ボタンを押して電動銃を天井裏に収納した。  韓国で見つかった白骨死体は氷室だった。死体に人は殺せない。  杉谷、亘理、小幡は悪事に加担していた。殺しても罪悪感はない。  闘竜警視やケントは鎌倉にあるホテルにいるはずだ。篠山理恵だけは金子の特殊能力を知っていた。理恵は金子の実の妹なのだ。  金子の正体は刑事、階級は警視。  副業で探偵を営んでいる。  この事件が解決すれば警視正になる足がかりになる。  亘理が突如、土下座をした。 「もう、やめてくれ!」  やっぱりコイツだったか?  とけるは土呂を意味していた。  とろの真ん中に強引に『け』を入れて、ろにチョチョイと付け足して『る』にした。  亘理は癇癪持ちで気に入らない人間を次々に殺していった。  リュートを殺したのはケントを擁立したかったからだ。ケントは亘理の実の子供で養子に出していたのだ。  出浦を殺したのは彼が使えなかったからだ。もっと早くに金子を始末しておくべきだった。  赤原はケントが王になったときに弊害になる。  Xの正体は榎本由紀夫、榎本陽介の双子の弟だ。ブンヤでいろいろと嗅ぎ回っていた。目障りだったから崖から突き落とした。  亘理の声はしっかりと録音した。  仮面のせいで熱くて仕方ない。  あぁ、早く自由になりたい。    どーしても解けない謎があった。  俺の父親を殺したのは誰なんだ?  誰かを殺せば解けるだろうか?      
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