鷲は舞い降りた!!

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『ちょ!待って!ボクの純血ブリーフを引っ張らないで!!脱げちゃうから!!見えちゃうから!!ボクのデリケートゾーン的チェリーボーイ君が白日(はくじつ)の下にさらされちゃうから!!』 いつの間にリーダーメガネは独裁政治家になったのか、どうかしているメガネ男子たちは給水塔の上と下でバカ騒ぎを始めた。 今は放課後。太陽はすっかり西に傾き陽射しは赤く大地を染めている。白日ってなんだっけ? 「「お前ら何を騒いでいる!!」」 バタン!! 「あっ、やっべ!!」 「担任と学年主任だ!!」 『おいお前ら逃げるぞ!!』 突如、屋上に上がるために設置された階段に繋がる両開きの扉が大きく開かれ、ふたり組の男性教諭がなだれ込んできた。 それを見た三人は一斉に駆けた。もうね、捕まってたまるかとただ力一杯に駆けて逃げ出した。 そして、あらかじめ開けっ放しにしていた先生たちが出てきた扉から見て反対側の、東の屋上出入口の中へと転がるように飛び込み、そのまま一目散に校舎一階の下駄箱のある玄関の廊下に踊りでた。 「ひい!ひい!」 「ふへへぇー!先生追ってきてないよな?」 『だ、大丈夫だ。どうやら巻いたらしい』 ふひー。。と、彼ら三人は背中合わせで円座を組み、下駄箱ちかくの正面ホールの隅っこでへたり込んだ。 『くっそ!俺たちがなにしたってんだ!』 どの口が言うのか。 「せっかくセットしたイケてる髪型が台無しだ」     
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