甲子園

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こうして、僕の夏は終わった。 僕は、アキレス腱断切になった。 甲子園には行けたけど それと代償に試合には出れなかった。 でも、テレビを見ると甲子園はやっている。 本当なら今あそこでプレーしていたかもしれないと思いを持ったまま見ている。 もちろん、明崩学院の試合だ。 竜は凄かった。 甲子園でも、動じないピッチングを披露していた。 優勝するのかなと思っていたけど ベスト4で敗退した。 でも、竜はプロからスカウトまで来ている。 僕は、甲子園が終わった後からリハビリを始めた。 最初は痛く、何もできなかったが、咲がいてくれたおかげで楽しいリハビリを送れた。 それでも、普通に歩く事がやっとだった。 僕は確かに、あのホームランですべてを出しきった。 勇平の思い、仲間の信頼。 この二つの思いがなければきっと打てなかった。 この、三年間の夏は確実に僕を虜にした。 それと同時に何か大切なものを気付かせてくれた。 そして………
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