729人が本棚に入れています
本棚に追加
僕達は勝った。
先輩達レギュラーチームに。
しかも、僕のホームランで決着が着いた。
有坂が
「お前、凄いなぁ。名前はたしか雅雄だっけ?これから雅雄って呼ぶから。俺の事は勇平って呼べよ。」
「ぅん、わかった。でも、俺達勝ったけど、何を先輩達に命令すんの?」
すると、柴咲が言った。
「あぁ、そのことか。もちろん、先輩達は辞めてもらう。」
先輩達はざわめきだした。僕は
「本気で言ってる?」
「あぁ。本気だ。」
「だったら、俺からお願いを聞いて。」
「えっ、お願い?」
有坂が聞いてきた。
「ぅん。俺達だけで野球部を作ろうよ。」
みんな、驚いた。そりゃぁ、当たり前だ。野球部を二つ作ろうとしてるんだから。
「お前、それこそ本気で言ってるの?」
「ぅん。だって、俺達は甲子園に行きたいから野球をする。先輩達は違う考えで野球をする。考えが違う者同し部活をやったとしても、争いが起きるだけだし。」
「だったら辞めてもら……」
「それも、違う。辞めていい訳がない。だったら、新しい部活を三人で作れば争いもおきないし、誰も損をしないじゃん。」
最初のコメントを投稿しよう!