奇妙な野球部。

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僕達は勝った。 先輩達レギュラーチームに。 しかも、僕のホームランで決着が着いた。 有坂が 「お前、凄いなぁ。名前はたしか雅雄だっけ?これから雅雄って呼ぶから。俺の事は勇平って呼べよ。」 「ぅん、わかった。でも、俺達勝ったけど、何を先輩達に命令すんの?」 すると、柴咲が言った。 「あぁ、そのことか。もちろん、先輩達は辞めてもらう。」 先輩達はざわめきだした。僕は 「本気で言ってる?」 「あぁ。本気だ。」 「だったら、俺からお願いを聞いて。」 「えっ、お願い?」 有坂が聞いてきた。 「ぅん。俺達だけで野球部を作ろうよ。」 みんな、驚いた。そりゃぁ、当たり前だ。野球部を二つ作ろうとしてるんだから。 「お前、それこそ本気で言ってるの?」 「ぅん。だって、俺達は甲子園に行きたいから野球をする。先輩達は違う考えで野球をする。考えが違う者同し部活をやったとしても、争いが起きるだけだし。」 「だったら辞めてもら……」 「それも、違う。辞めていい訳がない。だったら、新しい部活を三人で作れば争いもおきないし、誰も損をしないじゃん。」
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