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こうして、三人だけの野球部の練習が始まった。
柴咲が
「雅雄、お前は打撃はセンスがある。毎晩、素振りを500回やれば必ず強打者になれる」
「まあまぁ、竜、その辺の話は今から雅雄も交えて話し合いしなきゃ。」
「えっ!何の話しをするの?今から練習するんじゃないの?」
「まぁ、確かに練習するけど、野手の雅雄が投手の竜と同じ練習をするわけがないだろ。」
「それに、俺達は大丈夫だけど、お前、守備練習しないと話しにならんだろ。」
「まぁ、確かにそうだな。じゃぁ、どういった練習すればいいの、俺は?」
「そうだなぁ、じゃぁ、明日、雅雄と竜の分の練習スケジュールを書いてくるよ。」
「勇平が書いてくるのか。俺はそれでいいけど、雅雄は?」
「柴咲が言うなら俺もお願いしようかな。」
「じゃあ、今日はランニングどキャッチボールで上がろうか。」
「ぅん、わかった。」
すると、柴咲が小声で僕に言ってきた。
「柴咲じゃなく、竜って呼べよ。仲間なんだから。」
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