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僕は、授業を聞いていくうちにあることに気が付き、休み時間と共に勇平のクラスに飛び込んだ。
「どうした、雅雄?」
「俺、グローブとバット持ってないゃ。」
すると、後ろから追っかけてきた竜が笑いながら言った。
「俺の使ってた野手用のグローブがあるからそれ明日やるよ。」
「本当に?サンキュー、竜。やっぱ持つべきは仲間だよなぁ。」
「ハハハっ!でも、バットはないから今日、買いに行くか。練習終わってから。」
「あぁ、そうだね。じゃないと、俺、夜の素振りはイメージトレーニングするとこだったしな。」
俺は笑いながら竜と教室に帰って行った。遠くから、
「放課後になったら昇降口で待っててな。」と、勇平が言うのを聞きながら。
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