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「おいっ、雅雄早くしろよ。勇平がまってるぞ。」
「そんなこと言っても、仕方ないじゃん。急にお腹が痛くなったんだから。」
僕と竜は急いで昇降口に向かった。
が、まだ勇平の姿がなかった。
「あの野郎、まだ来てないじゃ……」
「悪い悪い、遅くなった。じゃあ、行こうか。」
僕達三人は、急いで勇平の家のグラウンドへ行った。途中、竜の家へ寄って竜がグローブを探してる間に勇平に聞いてみた。
「勇平と竜って、いつ知り合ったの?」
「俺と竜?俺達は、同じ小学校だったんだょ。小学三年の時に竜に『お前、野球やらないか』って言われたのがきっかけだったなぁ。」
「へぇ、んで、そこから野球を?」
「まぁね、でも、二人共に下手でね。でも、ある日突然に竜が『俺、ピッチャーやるからお前キャッチャーな』って(笑)」
「今とあんまり変わんないなぁ。」
「でも、竜はあまり人に興味もたないから少し心配したんだけどなぁ。」
「えっ。何が?」
「雅雄とうまくやっていけるか。でも、その心配はなさそうだね。」
と、勇平は笑顔で僕に言った。
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