練習のみ

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竜の掛け声がグラウンドに響き渡る。 竜は練習内容通り、ランニングをしている。僕は、勇平の話を聞いていた。 「雅雄はどこのポジションがやりたい?」 と勇平に聞かれちょっと困っていた。どこって言われてもどこが敵してるのか自分にはわからないからだ。 「勇平はどこをやって欲しいの?」 と聞いてみた。 「やっぱ、ショートかセンター、ライトだな。」 「ふぅん。どうして?」 「野球ってピッチャーが試合を作るけど、さすがに一人では試合ができない。すると、守備が必要になる。いいか、雅雄、野球って言うのは、センターライン、つまりキャッチャー、ピッチャー、ショート、センターが重要になるんだ。このセンターラインがボロボロだと、必ずと言っていいほど、試合は負ける。」 「ふぅん、でも、俺自身、どこが自分に向いてるかわからないんだよね。だから、勇平、今からテストしてみてよ。俺の実力を。」 勇平は、少し驚いたが 「わかった。じゃあいまからノックするから、サードベースに行って待ってて。」 こうして、僕のテストが始まった。
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