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「まぁ、今日はこんなとこで終わりにするか。」
と勇平が言った。
やっと終わったぁ。と思ったのも束の間、時計を見たら、七時を回っていた。
「なぁ、勇平、バットを売ってる店ってまだ開いてる?」
「あぁ、バットか。ウチの店にあるからそこから選べよ。」
?ウチの店?
「勇平の家って店やってんの?」
「ああ、スポーツ専門店だけどね。バットはいいのあるから、大丈夫。なんなら、グローブも注文する?」
「したいけど、お金がないから…」
「お金なら、ちょっとずつ払ってくれればいいから。親父にも言っておくし。」
「本当に!でも、今日はバットだけにするよ。帰ってからお母さんに相談してみるし。」
「ん、ならバット選んで早く帰ろうぜ。」
「そうだね、竜。」
僕は、勇平の家に行き、バットを選んだ。なんだかんだ言い、選んでたら、後ろから声がした。
「君くらいの体格ならこっちの方がいいな。」
僕は振り向いた。勇平が
「親父」
と言った。
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