練習のみ

12/16
前へ
/170ページ
次へ
「あのぅ、はじめまして、僕、中山雅雄と言います。」 「あぁ、知ってるよ。昨日勇平から聞いてるからね。でも凄いじゃん、雅雄君。」 「へっ。何でですか。」 「だって野球やったことないのに、昨日いきなりホームラン打ったんだろ。中々できることじゃないよ。」 「いや、ありがとうございます。」 「そんな君には、こっちのバットがいいよ。重さもさほどないし、振りやすい。」 「えっ、でも、お金が。」 「なぁに、少しずつ払ってくれればいいよ。君の将来が楽しみだし。」 「じゃあ、お言葉に甘えてそうします。」 僕は、勇平の親父さんと交渉?をして、ついでにグローブも作ってもらうことにした。 「ありがとうございました。」 僕はお礼を言って、店を出た。 「遅いぞ、雅雄。」 「ごめん、竜。じゃ、帰ろうか。」 僕の一日がようやく終わりをつげようとしました。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

729人が本棚に入れています
本棚に追加