それぞれの道

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放課後、勇平は 「ちょっと用事があるから先に行ってて」 と僕と竜に言った。最近、勇平は一人になることが多い。 僕と竜はそんなことは気にも止めてなかった。 まぁ、とりあえず僕等二人は先にテストでも受けてるかと言う話になった。 山本は俺達にノックをしたり、肩の強さを見たりした。そして最後のバッティングの時にやっと勇平が来た。 「遅いぞ、勇平。もう最後のバッティングだぞ。」 「悪い、悪い。ちょっと忙しくて。」 まぁ、バッティングも上々の出来だった。 でも、山本の口から思いもよらない言葉が出てきた。 「野球部には戻させない。」
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