越えられない壁

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僕は気づくと病院に来ていた。勇平に相談するために。 (キャッチャーかぁ。でも、キャッチャーはやれって言われてもすぐに出来るポジションじゃないよな。ぅん、決めた。ライトにしようか。) 「ちわーす。」 僕は勇平の病室のドアを開けた。 「おっ。雅雄。久しぶりだな。」 「ぅん、練習がね。」 「へぇ。んで、どうしたんだ。急に。」 勇平は聞いてきた。 僕は言おうが言わまいが迷っていた。 すると以外な人物が口を開いた。 「ポジションのことだろう。」 後ろを振り返ると竜が頭をかいて気まずそうに立っていた。
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