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会計を終えて、おれ達は店をあとにした。
そしたら、ちょうど高校生らしいカップルがおれ達の横を通って行った。
「…高校時代って一生の宝みたいに言うのを聞いたことがあってさ。おれもそう思っていたんだ…だけど、実際は案外色褪せてしまうものだんだな…」
おれはカップルを見ながら言った。
「…そうかもしれないな」
「え?」
「お前もおれのこと、ブタの顔に見えるんだろ?」
「…そんなこと…ないよ…何? また自虐ネタ?」
沢田は低い声で笑った。
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