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「あなたをずっと見ていてね、ちょっとしたプレゼントをね。明日が楽しみだわ。」
そしてその人(?)は消えた。
翌日、学校へ行くと、下駄箱から机から、チョコらしきプレゼントの山が。
「なんだこれは!?」周りの女子たちが僕を見てソワソワしている。下校時も数人からチョコをもらった。昨日のアノヒトは、僕にモテ期をくれたのかな?
そして家に帰って鏡を見て驚く。まったくの別人がそこにいた。
恋愛ゲームに出てきそうなイケメンだ。僕なの!?頬をつねって、ひっぱたいた。痛い。
性格の良さに加え、このイケメンとくれば、女が放っておくわけがない。
LINEが鳴りっぱなしだ。
この2月14日から彼の生活は一変した。女性に好意を持たれるのはいい気分だ。
そしていつしか、彼の性格は変わっていった。最高の容姿を手に入れ、女子にチヤホヤされ、
美しくないものを見下すようになった。おこづかいに困れば、
取り巻きに頼めば、おごってくれるし、王様気分だった。
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