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09 チャコ / 07:29
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タイマーが 4:10 4:09 4:08・・・
カリユイは箱を持ったまま 固まってしまってる・アタシとライタもだ
信じてなかったけど今日から信じるからカミサマ・って心の中で叫んだ
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部室に誰かが入ってきた
「どうした・何かあったのか」
オタクリ先輩だ 頼りになる/ でも状況を伝えるアタシに余裕がない
「オタクリ先輩! タイムリーなんですっ」
「ああ・ 今 3分30秒 から 3分29秒 になった」
箱の中を見るオタクリ先輩
と・箱の中からウチュウジン のような音声が・部室に響いた
『チャコライタニ告グ/ コノ装置ハ・無線デ操作デキ・爆破ヲ・止メラレル』
「バクハ って何なんでしょうか~」
半泣きのライタが小さく叫ぶ
『メンバーニ・シテシマッタ秘密ノコト・3コヅツ・イエバ・起爆装置ハ解除ス』
「え」 とライタ
「げ」 とアタシ
「あ っと2分58秒」とオタクリ先輩
「シオン先輩がいつもいい香りなので・先輩がお休みのとき勝手に化粧品使っちゃいました」とアタシ
「ときどき双子のルアとリアの区別 がつかなくなります・ゴメンナサイ」とライタ
「冷蔵庫にあるプリン/ モコモコって書いてあるの食べちゃいました」とアタシ
「チャコが可愛くて可愛くて・昼寝のときほっぺにしちゃいました」とライタ/ 何をだ
「マチフミにオトナの恋愛話したとき・彼氏がいるような嘘ついちゃいました」とアタシ
「えっと・・・」
ライタが止まった・ライタはいい子だから/ 沢山あるアタシが代わってあげたい
「1分切ったぞ・・・あと40秒」とオタクリ先輩
だめだ・もう間に合わない
「カリユイ・こっちに来てっ/ オタクリ先輩・ライタをお願いします」
私はカリユイの手を引っ張って抱き寄せる/ 驚いたようなカリユイの顔
カリユイを抱きしめたまま 木のテーブルの下に隠れる
オタクリ先輩が机に箱を置く音がして 「こっちだ・ライタ」の声が聞こえた
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