【二】

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「その直後にね……」 「ちょっと待て! それは…恐ろしい話なのか?」  あ。やっぱり!  そうだったのか。  こいつにもウイークポイントがあったのか。  目が泳いでるなあ……  でもここまで話したんだから、最後まで聞いてくれ!  頼む。 「うーん。別に恐ろしい話じゃないぞ? 安心しろ」  そう言って、こいつの肩に軽く手をかけると――かなり驚いた表情でビクっとした。  少し可愛いかもしれない。  ギャップ萌ってやつか?  いい歳をしたおっさん同士なのになあ。 「怖いとかそういう事じゃ…ない」 「そっか。だったら大丈夫だな? 続けるぞ」  僕の大切な家族の話だ。乗り掛かった舟だと思って、頑張って聞いてくれ。
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