【二】

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【二】

 再びかいた汗や、その他諸々を熱いシャワーで洗い流すと、既に午前2時を回っていた。  そういえば、あの日もお盆直前の蒸し暑い夜だった。  時間も、丁度この位だったんじゃないかな…… 「炭酸水飲むか?」 「飲む飲む!」  シャワーが済んだようだ。  フェイスタオルで髪をわしゃわしゃ拭きながら、腰にバスタオルを巻いただけの姿で、近頃気に入ってケース買いしている海外メーカーの微炭酸水を冷蔵庫から取り出し、リビングに戻ってきた。  常々こいつは僕の癖毛がふわふわで気に入っていると言うが、こっちなんて、髪どころか全てを気に入ってる。  特に、今みたいな若干伸び始めた前髪が顔にかかっている表情なんて、少し少年ぽくて……昼間の、男らしくて精悍な顔立ちとはまた違った魅力に溢れてる。セックスの後は、それに色気も加わるものだから、何年一緒にいてもドキドキする。  最高にカッコイイ。
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