▽エピソードその十三▽

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そのとき、ミサの料理していた様子を思い出した。 「あっ、あの香辛料。」 あれは神経を麻痺させるものだったのかも。それに若い客が減っていたというボーイの話。それもこういうことか。ミサの毒牙にかかった若い客が次々と犠牲になっているということだ。ボクもその一人となってしまうのか。 「アッくん。愛してる。だからアッくんも、もっとミサを愛して・・・。」 彼女はボクに覆いかぶさるようにボクの体を弄んでいく。 ボクの意識はドンドン朦朧とし始め、やがて目の前が真っ暗になっていく・・・・・・。
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