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「うふふ。」
そういうとまたぞろ彼女はボクの唇へ吐息を投げかけてくる。それを躊躇なく受け止めると、ボクは彼女の唇と吐息を思う存分味わった。まるでその匂いに翻弄されるかのように。
彼女の背中に回っているボクの腕は、彼女の体を離さぬようにがっしりと抱きしめている。
よく見ると彼女の衣装は柄のビキニに透き通るような薄手の白いブラウスをまとっているだけだった。
ボクは彼女の吐息を堪能した後、少し体を離して目線を胸元に移す。さほど大きくはないが、美しい曲線の一部がビキニの間から垣間見られる。
「あのう、ビキニの中を見せてもらってもいいですか。」
「はい、いいですよ。」
ボクはビキニの紐を少し持ち上げて、カップの部分をずらしてみた。するとそこには、想像していた以上に美しい曲線で描かれている丘陵があった。
「なんて綺麗な。」
ボクは思わず言葉を口に出していた。
「そんな風に言われると恥ずかしいです。」
まさにその辺の女の子が見せる恥じらいの装い。初体験だった頃の雰囲気を思い出すほどに彼女は清楚だった。
ボクは彼女の美しい丘陵にそっと手を添える。こんな風に積極的に自分からお店の女の子に触れにいったのは初めてのことである。
彼女のやわらかな丘陵は、ボクの手のひらにすっぽりと納まるくらいの大きさで、程よく弾力のある皮膚が、ボクの指先を踊らせてくれる。
ボクはその手の位置を維持したまま、もう一度彼女を引き寄せて唇を求めた。いや、無意識のうちに彼女の唇を求めていたのである。
やがてボクは徐に彼女の体を離し、彼女の目を見つめていた。
すると彼女は「うふふ」といって伏せるようにしてボクの胸に顔を埋める。
「あんまりじっと見られると恥ずかしいです。」
「あんまり可愛いので、見とれてしまいました。ところで、ミウさんはこの店に入ってどれぐらい経つんですか?」
「えーっと、二ヶ月半ぐらいです。」
「もう慣れましたか?」
「いいえ、まだまだです。」
「どれぐらい贔屓のお客さんがいるんですか?」
「まだ全然です。月に一度か二度来てくれる人が一人二人いるだけです。」
「そうなんですか。こんなに可愛いのに。こんなこと言うとウソだと思われるかもしれませんが、なんだかドキドキしています。また今度来たときも指名していいですか。」
「うれしいです。そんなこと言ってくれたのお兄さんが初めてです。」
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